エントラストジャパンは9月21日、リアルタイム不正検出ソリューション「Entrust TransactionGuard」を同日から発売したと発表した。
Entrust TransactionGuardは、特に金融機関を中心としたオンライントランザクションサービスの提供企業に向けたもので、オンラインサービス上の不正取引をリアルタイムで検出・レポートするソフトウェア製品となっている。
オンラインサービスにおける取引情報のリアルタイム監視、ユーザーの取引パターンに基づいた不正取引の判定、検出、レポートまで一連の不正検出に関わる機能を提供するソリューションであり、従来の不正検出ツールと異なり、通信パケットからデータを収集する方式により、既存のアプリケーションに対する変更が不要で迅速に導入・展開することができる。
たとえば、オンラインバンキングにおいて通常と異なる地域やIPアドレスからのアクセスや、これまで取引のない口座への多額の送金、送金直前の個人情報の変更といったリスクの高い取引のパターンを検出するためのルールがあらかじめ組み込まれており、このルールとの照合によって不正を検出、フィッシング詐欺などで取得したID・パスワードで第三者が取引を行おうとした場合にも、未然に検出できる。
またEntrust TransactionGuardは、認証強化プラットフォーム製品「Entrust IdentityGuard」との連携が可能となっており、Entrust TransactionGuardで検出されたリスクの高い取引に、よりセキュリティレベルの高い認証方式を組み合わせて提供する、「リスクベース認証ソリューション」を実現する。エントラストでは、大手金融機関をはじめとする、オンライントランザクションサービスを提供する企業の利用を見込んでいる。