Microsoftは米国時間11月19日、同社開発者向けコミュニティーの登録者を対象とした、同社の主要な開発ツールである「Visual Studio 2008」のダウンロード提供を開始した。
Visual Studio製品ラインには、学生および開発を趣味とするユーザーを対象とした低価格の「Visual Studio 2005 Express」から、サーバを搭載したプログラマーチーム向けスイートである「Visual Studio Team System」までいくつかの製品バージョンがある。
Visual Studio 2008(開発コード名:「Orcas」)は、開発者の生産性やワークフロー、データハンドリング、フロントエンド開発のための機能を備え、「Windows Vista」に対応している。
今回のリリースには、Language Integrated Query(LINQ)と呼ばれる技術が含まれている。LINQは異なるデータソースを利用するアプリケーションの構築を容易にすることを目的としている。
またVisual Studioにはビジュアルモデリングツールも含まれる。これはアプリケーションのモデリングを簡素化してそれを主流にしようとするMicrosoftの計画の一環である。このツールは、Visual Studioで記述したアプリケーションを開発、実行するための基盤となるソフトウェアである.NET Frameworkの最新バージョンをベースにしている。
Microsoftのツール部門担当バイスプレジデントであるS. Somasegar氏は、開発過程に定期的に顧客からのフィードバックを反映させたいと述べている。
「当社がこれら2つの製品をリリースできるようになるまでの過去の数年間を振り返ると、顧客からフィードバックを得て、当社が改めて計画的なエンジニアリングに注力したからこそ、当初の予定通りのスケジュールですばらしい製品をリリースすることができたのだと心から思っている」とSomasegar氏は自身のブログで書いている。
Visual Studio 2008は、「Windows Server 2008」「SQL Server 2008」とともに、2008年2月27日に正式にリリースされる予定。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ