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新着記事集:「負荷分散」

Dangerの世界からAndroidへ:Googleの携帯電話戦略の責任者ルービン氏に聞く - (page 3)

文:Elinor Mills 翻訳校正:吉井美有

2007-11-21 08:00

―Dangerから学んだ教訓はありますか。

 多くのことを学びました。

 わたしが学んだことのひとつに、携帯電話を作るのはどんどん容易になっているということがあります。2009年には、単一チップの携帯電話ができ、QualcommやBroadcom、あるいはわれわれのアライアンスパートナーの1社から携帯電話とチップを買えばいいということになるでしょう。

 今でも、誰でも携帯電話を正しく作ることができます。誰でもです。Dangerから学んだ最大のことは、それを生かす方法を見つけて、最大の問題に対する解を作るべきだということです。その問題とは常に変化するソフトウェアの部分です。

―Sidekickは一部での人気に終わりました。普及を妨げたのは何でしょうか。

 普及が限定的だったとは思いませんが、それについてはDangerの人たちに聞くのがよいでしょう。わたしはDangerを離れてから約4年になるので、実態を把握していないだろうと思います。

―AndroidをGoogleに売却していなければ、同社はどう違っていたでしょうか。

 わたしがやったことを新興企業として行うには、もっと時間がかかったでしょう。Google内のプラットフォームの方が大きな成功のチャンスがあります。Google内にあれば、わたしはこれを加速し、他の分野にも広げていくチャンスがあると考えています。

―Sidekickの発明以降、携帯電話に対するビジョンは変わりましたか。

 携帯電話業界はいまやレガシーソフトウェアが非常に多いところです。0から始めることの長所のひとつは、古いものの重要性を再評価できることです。どの部分をサポートし、どの部分は意味がないかを判断することができます。

 わたしが本当に重要になると思っている部分は、雲の中で行う力仕事に関するものです(「雲」とは、コンピュータとインターネット接続を持っている人なら誰でもアクセスできる、インターネット上のサーバにあるデータを指す)。思い出してほしいのですが、インターネットが存在していなかったとき、つまり携帯電話が初めて作られたときには、この雲は存在していませんでした。ですから、ゲームのこの部分は変わりました。

―米国の大手キャリア、AT&TとVerizon Wirelessは、Open Handset Allianceに参加すると思いますか。

 当然可能性はあります。このアライアンスは完全にオープンです。これは閉ざされたものでも、クラブでもありません。誰でも歓迎します。アライアンスに参加しようとするメンバーは何らかの貢献をしなければなりませんから、わたしは参加して貢献することをいろんな人たちに呼びかけています。

―Androidの仕事はいつ始まったのですか。なぜこんなに長い時間がかかったのですか。

 なぜこんなに長い時間かかったか、ですか?多くの仕事があったからです。全く新しいオペレーティングシステムは、そう頻繁には市場に出てきませんね。その理由は、現在ではオペレーティングシステムを作るのに大変な作業が必要だからです。

 それから、思い出してください。Androidは単なるOSではありません。携帯電話を作るのに必要なオペレーティングシステム上にすべてを載せるアライアンスなのです。例えばわれわれはウェブブラウザを作り、電子メールアプリケーションを作り、Google Mapsのアプリケーションを作りました。

―Googleの戦略にとって、モバイル市場はどの程度重要なのですか。

 かなり重要だと言っておきましょう。今では、30億台近くの携帯電話が出回っています。携帯電話は普及しており、個人的なものです。みな、どこにでも携帯電話を持って行きます。携帯電話はほとんどの時間ポケットに入っているので、人生と多くの接点を持っています。

 ですから、これはGoogleにとって非常に重要です。これは一部の人にとっては、インターネットにアクセスする最初の手段になるでしょう。彼らはPCさえ持っていないかも知れません。ですから、これは未来なのです。

―あなたにとって、プラットフォームの充実と、プラットフォームが実行される電話の値ごろ感ではどちらが重要ですか。

 どちらも重要で、それがわれわれがこれをオープンソースプロジェクトにした理由です。無料でオープンなプラットフォームにすることで、われわれはソフトウェアのコストを削減でき、従って携帯電話のコストも削減できるのです。プラットフォームを作ろうとしたときに、われわれは600ドルもするような高価なスマートフォンは求めませんでした。われわれは中間層の市場を目指しました。

―iPhoneをどう思いますか。

 大好きです。毎日使っていますよ。わたしの電話はiPhoneで、これは素晴らしい製品だと思います。これは、わたしが使ったことのある家庭用電化製品のバージョン1.0のものでは最高のものでしょう。

―AndroidのデバイスはiPhoneと競合することになると思いますか。

 いいえ、そうは思いません。これは違うビジネスだと考えています。Appleは非常に高品質な消費者製品を作るという、素晴らしいビジネスを進めており、われわれが使っているプラットフォームは多くの異なる製品に使われるものです。

―他に言っておきたいことはありますか?

 わたしはこれを作り出したチームを本当に誇りに思っています。Google内部のとアライアンスの両方です。これは協力関係の先達となる例を作りました。

 携帯電話業界のような業界で34の企業からなるアライアンスを作り、そのすべてが協力してAndroidのような機能的で高品質なものを作り出すことは、完全に新しいモデルです。

 これまでの経緯を本当に誇りに思っています。わたしは、業界に開けた新しい可能性に興奮しています。

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