アイズ、USBメモリで指紋認証するシンクライアント「iZE Thin Client」発表

冨田秀継(編集部)

2007-11-21 20:08

 アイズは11月21日、シンクライアント「iZE Thin Client」を発表した。これまで販売してきた「TRANSPORTER」に指紋認証機能を追加、製品名を改め全国発売を開始する。カーネルにLinuxディストリビューションの「KNOPPIX」を採用、アプリケーションサーバやミドルウェアを必要とせず、安価にシンクライアントシステムを構築することが可能だ。

 iZE Thin Clientは、USBメモリで指紋認証後に起動する「セキュアUSBメモリ起動モデル」、USBメモリの差し込みで起動する「汎用USBメモリ起動モデル」、「HDD起動モデル」の3モデルが用意されている。専用端末を用意する必要がなく、企業や官公庁、教育機関などで利用されている既存PCをシンクライアント化することが可能だ。

 特にHDD起動モデルは、メインメモリが64MBのマシンでも動作させることが可能で、Windows 98以降が動作するPCであれば、シンクライアントとして利用することができると謳っている。同社では、演算機能はサーバが提供するため、リースアップなどの中古PCを利用しても、パフォーマンスが見劣りすることはないとしている。

 「セキュアUSBメモリ起動モデル」は、指紋が認証されない限りOSが活性化しないため、端末の不正起動を防ぐことが可能なモデル。指紋認証システムを備えたことで、USBメモリやICカードを鍵に見立てた従来の製品では防げなかった、鍵の貸し借りや不正取得によるなりすましを防ぐことも可能だという。

 導入にあたっては、HDD起動モデルではインストール作業が発生するが、そのほかのモデルではサーバの設置とUSBメモリの配布のみでシステムを構築することができる。運用面では、PCごとにソフトウェアのインストール、アップデートをする必要がなく、サーバ側での一元管理を実現している。

 対応サーバはWindows Server 2003、動作検証済みのアプリケーションは、Word 2003 / 2007、Excel 2003 / 2007、PowerPoint 2003 / 2007、Access 2003 / 2007、Internet Explorer 6.0、一太郎2006 / 2007、Just Suite 2007と、オフィスアプリケーションが中心となる。

 価格は、セキュアUSBメモリ起動モデルが10クライアントパックで48万円、汎用USBメモリ起動モデルが同37万円、HDD起動モデルが同32万円など(いずれもメディア代を含む)。

 三重県伊勢市に本社を構えるアイズは、「TRANSPORTER」を三重限定で受託販売していたが、製品名の一新とモデルの追加で全国発売に乗り出す。これまでに三重県亀山市教育委員会、宇治山田商業高校などにシンクライアントの導入実績を持つ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]