独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は12月18日、セキュリティ対策の取組状況がどのレベルに位置しているかを確認できる自己診断システムの新版「情報セキュリティ対策ベンチマークバージョン3.0」を公開したと発表した。
情報セキュリティ対策ベンチマークは、組織の情報セキュリティ対策の取組状況(25項目)と企業プロフィール(15項目)を回答することで、他社と比較して、セキュリティ対策の取組状況がどのレベルに位置しているかを確認できる自己診断システム。
25項目は、ISMS認証基準(JIS Q 27001:2006)付属書Aの管理策をベースに作成されており、ISMS適合性評価制度よりも簡便に自己評価することが可能になっている。新版では、ISMS認証基準が新基準になったことへの対応、ユーザーの要望に基づいた機能追加を行っている。また、英語版の3.0も同時に公開した。
新版ではまた、訂正か新規の診断かを選べる機能の追加など、MYページのユーザビリティを向上したほか、診断用ツールの提供や公的機関の利用や部門単位での利用にも対応した。診断結果は、自組織の情報セキュリティ対策の実施状況の確認、自組織の対策状況の外部への説明、外部委託先や子会社の対策状況の確認など、さまざまな局面で利用することができる。