12月のウイルス傾向に大きな変動なし--ソフォス調べ

吉澤亨史

2008-01-07 19:44

 ソフォスは1月7日、2007年12月のウェブベースとメールベースのコンピュータウイルスそれぞれの報告数をまとめた「Webウイルストップ10」「メールウイルストップ10」を発表した。

 ソフォスのグローバルモニタリングチームの調査によると、12月は11月に比べて若干の変化はあったものの、ウイルス傾向に大きな変動は見られなかったとしている。しかし、同社が最近実施したウェブ調査によると、2008年のITセキュリティ環境は、2007年と同等もしくはそれ以上に悪化すると考えている人が70%にのぼることが判明しているという。

 12月のトップ10メールウイルスの上位は、「Troj/Pushdo」が35.8%で1位、「W32/Netsky」が28.1%で2位、「W32/Mytob」が6.9%で3位、「W32/Strati」が5.3%で4位、「Mal/Dropper」が5.2%で5位となっている。また、ウェブウイルストップ10の上位は、「Mal/Iframe」が50.8%で1位、「Mal/ObfJS」が19.2%で2位、「Troj/DRClick」が14.6%で3位、「Troj/Unif」が3.0%で4位、「Troj/Decdec」が2.4%で5位となった。

 また、ソフォスが検知したマルウェアに感染したウェブサイトをホスティングしている国別にまとめたランキングは、1位が中国(香港を含む:40.9%)、2位がアメリカ(33.9%)、3位がロシア(6.8%)、4位がドイツ(3.8%)となっている。中国が引き続きトップとなっているが、これはウェブサイトの脆弱性をついて悪質なプログラムをサイト上に埋め込むマルウェア「Iframe」による感染が原因だという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    ランサムウェア攻撃に狙われる医療機関、今すぐ実践すべきセキュリティ対策とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]