OracleとBEA Systemsは16日(米国時間)、OracleによるBEAの買収が合意に達したと発表した。1株あたり現金で19.375米ドルで合意に達したとされており、買収金額は85億ドルに達するとみられる。
Oracleは2007年10月、BEA Systemsに対して1株あたり現金で17米ドルでの買収を提案していた。しかしBEAは買収金額が適切ではないとし提案を拒否。1株あたり21米ドルを要求して物別れに終わった。しかし、BEAが買収されるのは買収額の折り合いがつけば時間の問題と見る向きも多かった。
結局、2カ月半を経て買収となった。このスピードはPeopleSoftやSiebelの時と比べると桁違いに早い。
では、製品ラインおよび経営の統合はどうなるのだろうか? Oracleは近年、主にアプリケーションエリアで業界ソリューションを拡充することを目的としていくつもの小さな買収を繰り返してきた。この際のスピードを見るに、買収完了後の統合も相当なスピードで進むことが予想される。もちろん、これまでのパターン同様、製品やサポートの継続も行われるだろう。
統合にはSOAが有利に働きうる。そうした意味でもSOAの雄、BEAのテクノロジを手に入れたことは大きな意味がある。もちろん、テレコムなどBEAのTuxedoの顧客を手に入れたことも同社にとっては嬉しい話だ。
買収額が問題になったこの買収、85億ドルは決して高い過ぎる買い物ではなかったのではないだろうか。