マイクロソフト、米ヤフーに総額446億ドルの買収提案

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2008-02-01 21:56

UPDATE Microsoftは米国時間2月1日、米Yahooに総額446億ドルの現金と株式による買収提案をしていることを明らかにした。

 Yahooはこれに対し、Microsoftの買収提案を「求めていない」ものだと見なしているが、拒否はしないとしている。

 これは、1月31日のNasdaqでのYahooの株価に62%ものプレミアムを加えた、1株あたり31ドルでの買収提案である。Yahooの取締役会に宛てた書簡の中で提案されていた。Microsoftは株主らに対し現金と株式で買収する案を提示すると述べた。

 Microsoftの最高経営責任者(CEO)Steve Ballmer氏は「われわれはYahooを高く評価している。一緒になれば、オンラインサービス市場でより有利なポジションにつけ、消費者やパブリッシャー、広告主にますます魅力的なソリューションを提供できる」と声明で述べている。

 Yahooは声明の中で、同社取締役会は「この提案をYahooの戦略的計画に照らし慎重かつ適切に判断する。そして、株主の長期的な価値を最大限にする最善の行動方針を追求する」と述べた。

 この話は、MicrosoftとYahooの両社がGoogleに対抗するため苦戦を強いられているところから持ち上がった。

 Microsoftは発表の中で、Googleを名指しすることはなかったが、この買収提案は競合他社に対抗することを目的としていると示唆していた。

 「現在、市場はますます単独プレーヤーによって支配されている。このプレーヤーは買収を通じて支配力を強化している」とMicrosoftは述べ、「一緒になれることで、MicrosoftとYahooは消費者や広告主、パブリッシャーに信頼できる別の選択肢を提供することができる」と語った。

 Ballmer氏は1日午前の電話会議で、MicrosoftとYahooは「オンラインサービスの可能性について考え方を大いに共有している」と述べた。

 Microsoftは必要とされるすべての規制当局の許可を得ることができると信じ、Yahooの株主がこの買収提案を受け入れれば、この買収は2008年第2四半期には完了する予定だと述べた。

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