シトリックス・システムズ・ジャパンは2月13日、新しい仮想化戦略に関するプレス向けの説明会を開催した。同社の新しい仮想化戦略は、2月11日に米国本社が発表した内容に基づくもの。製品名の変更、新製品の発表、新しい製品ブランドの発表の3つの内容から構成されている。
まず、製品名の変更では、これまで「Citrix Presentation Server」と呼ばれていたWindowsアプリケーションデリバリー製品が「Citrix XenApp」に変更されている。アプリケーション仮想化インフラであるXenAppは、すでにグローバルで18万社、日本で1万4900社に導入されている。
シトリックスのマーケティング本部 プロダクトマーケティング担当部長、今野尚昭氏は、「Presentation Serverは、アプリケーションを仮想化する製品なので、仮想化を意味するXenとアプリケーションのAppを組み合わせ、XenAppという製品名に変更された」と話す。
これにより、XenDesktop、XenApp、XenServerと、デスクトップからバックエンドまで、一貫したアプリケーションの仮想化が実現可能。「Citrix NetScaler」を組み合わせることにより、ウェブアプリケーションのデリバリを最適化することもできる。
また、アプリケーションデリバリインフラの構築にあたり、Citrix製品やサードパーティ製品の容易な連携を可能にする新製品「Citrix Workflow Studio」を発表。同製品は、スクリプトを記述することなく、製品間を連携するワークフローを容易に実現可能。Tech Preview版(英語)が2008年第2四半期にリリースされる予定となっている。
さらに、今後のCitrix製品を束ねる新しい製品ファミリーブランドとして「Citrix Delivery Center」を発表。今野氏は、「Citrix Delivery Centerというブランド名には、情報システム(データセンター)全体をデリバリセンターに進化させるという思いが込められている」と話している。
これらの新しい仮想化戦略は、第2四半期から第3四半期にリリースされる次期リリースより適応される。