マイクロソフトのVista値下げ--その原因はOSにあり?

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2008-03-03 17:59

 Microsoftが米国時間2月28日に「Windows Vista」の値下げを発表した理由として、最も分かりやすいのは、OSそのものに原因を求めることだろう。結局のところ、Vistaは数多くの批判を受けており、ユーザーは不満を発している。Microsoftの幹部でさえも、Vistaは2007年の発売時、脚光を浴びるにふさわしい状態で出荷されなかったと認めているのだ。

 しかし、重要なこととして、PC市場の大部分、つまりOSインストール済みの新型PCは、今回の値下げの影響を受けないという点がある。値下げの恩恵を受けるのは、Vistaをパッケージで購入して自分のマシンをアップグレードするという比較的少数のユーザー層となる。

 NPDのアナリストであるChris Swenson氏は、「Windows XP」が2001年に登場して以来、新しいPCのコストは大幅に下がったが、パッケージ版のWindowsの価格は比較的高いままである点を指摘する。今回の価格改定以前の価格では、「Windows Vista Ultimate」のアップグレード版の価格は299ドルだった。これと同じか少し上回るぐらいの価格で、新品のVistaプリインストールPCが販売されているはずだ。

 興味深いこととして、今回の値下げはVista間のアップグレードも狙っているようにみえる点だ。Vistaの上位バージョンにアップグレードした人がいるだろうか?もしいれば、いつアップグレードしたのか、その理由をぜひ知りたいものだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  2. セキュリティ

    最も警戒すべきセキュリティ脅威「ランサムウェア」対策として知っておくべきこと

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]