マイクロソフト、「Office Live Workspace」のベータテストを拡大

文:Mike Ricciuti(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル

2008-03-05 10:44

 Microsoftは米国時間3月4日、オンラインアプリケーション市場におけるGoogleやその他の競合企業への対抗策となるオンラインツールの幅広いユーザーを対象としたベータテストを開始した。

 「Office」のウェブベースの拡張である「Office Live Workspace」は、オンラインでの文書の共有と保存を実現するものであり、2007年10月から限定された非公開のベータテストが実施されてきた。

 2008年中に導入が予定されているこの無償サービスは、数あるサービスの中でも特にOfficeに代わる人気のサービスとして台頭してきたGoogleの「Documents & Spreadsheets」を意識している。

 Officeは生産性アプリケーション市場でいまだに大きなリードを保っているが、それでもGoogle、IBM、Adobeなどの企業が新しいサービスを投入するのを止められないでいる。多くのユーザーにとってこうしたサービスは、大きなインストール容量が必要で値段も高いOfficeよりも好ましいかもしれない。

 Office Live Workspaceには注意するべき点が1つある。それはGoogleのサービスとは異なり、オンラインで文書を編集できないことだ。ただしMicrosoftの幹部らは将来的にはオンラインで文書を編集できるようにする可能性も排除していない。

 今のところ文書を編集するにはやはりOfficeが必要になるだろうが、ブラウザのウィンドウ内での文書の閲覧やコメントの付加、Microsoftの言うところの「シンプルな」ウェブリストやノートの作成、そしてもちろん文書の共有といった目的ではOffice Live Workspaceが使用できる。

 ユーザー登録は4日から受け付けている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]