Microsoftは米国時間3月4日、オンラインアプリケーション市場におけるGoogleやその他の競合企業への対抗策となるオンラインツールの幅広いユーザーを対象としたベータテストを開始した。
「Office」のウェブベースの拡張である「Office Live Workspace」は、オンラインでの文書の共有と保存を実現するものであり、2007年10月から限定された非公開のベータテストが実施されてきた。
2008年中に導入が予定されているこの無償サービスは、数あるサービスの中でも特にOfficeに代わる人気のサービスとして台頭してきたGoogleの「Documents & Spreadsheets」を意識している。
Officeは生産性アプリケーション市場でいまだに大きなリードを保っているが、それでもGoogle、IBM、Adobeなどの企業が新しいサービスを投入するのを止められないでいる。多くのユーザーにとってこうしたサービスは、大きなインストール容量が必要で値段も高いOfficeよりも好ましいかもしれない。
Office Live Workspaceには注意するべき点が1つある。それはGoogleのサービスとは異なり、オンラインで文書を編集できないことだ。ただしMicrosoftの幹部らは将来的にはオンラインで文書を編集できるようにする可能性も排除していない。
今のところ文書を編集するにはやはりOfficeが必要になるだろうが、ブラウザのウィンドウ内での文書の閲覧やコメントの付加、Microsoftの言うところの「シンプルな」ウェブリストやノートの作成、そしてもちろん文書の共有といった目的ではOffice Live Workspaceが使用できる。
ユーザー登録は4日から受け付けている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ