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米国時間3月11日にGoogleによるDoubleClickの買収が完了したことを受け、金融アナリストや投資家たちは、Microsoftから受けている買収提案についてYahooにかかるプレッシャーは大きくなるだろうと見る。
GoogleとDoubleClickが一緒になってインターネット検索広告とディスプレイ広告を提供し始めることは、Yahooにとって大いなる脅威であると、アナリストたちは述べる。さらに、Yahooには立ち向かわなければならない問題がもう1つある。Microsoftから膨大な金額を提示されている、あの買収提案だ。
Needham & Co.のアナリストMark May氏は「GoogleのDoubleClick買収はMicrosoftにとってYahooを獲得するうえでの追い風になる」と述べ、次のように続ける。「MicrosoftはYahooに非常に大きな額を提示しており、これは買収を実現するうえで有利な材料となっている。金額の次に、買収の実現を促す要素になっているのがGoogleとの競争の熾烈化だ。Googleとの競争を広義に捉えた場合、DoubleClickの買収完了は非常に大きな材料になる」
本買収により、Googleはディスプレイ広告ビジネスを加速し、ディスプレイ広告から検索広告にいたるまでの幅広いサービスを提供する広告企業への変貌を遂げることが可能になる。May氏はディスプレイ広告から検索広告の組み合わせについて、従来はYahooが他社と差別化してきた点だと指摘する。つまり、Yahooは独立を貫くうえで不利な状況に陥ってしまったのである。
物言う株主でヘッジファンドIronfire CapitalのEric Jackson氏は現在、Yahooに投資している。そんなJackson氏は、GoogleのDoubleClick買収完了により、業界にはより新生Googleと互角に戦える強いナンバー2が必要だという論調が強まるばかりだと述べる。
「まだホワイトナイトを探してるようだが、Yahooの幹部にとって助けになる材料は見当たらない。これによってMicrosoft以外の適切な買収者が現れるわけもなく、むしろ、Yahooが単独でGoogle-DoubleClickにどう立ち向かうつもりなのかという声を助長するだけである」(Jackson氏)
もっとも、金融アナリストや業界観測筋、独占禁止法関連の専門家の多くは、GoogleのDoubleClickに対する買収提案が、規制当局や株主から認められるだろうと以前から予測してきた。
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