ますますネットワーク化が進む世界の中で、世界経済フォーラムが米国時間4月9日に発表した「2007-2008世界ITリポート(Global Information Technology Report)」によると、米国は2008年、情報技術に関する世界的なランキングで順位をいくつか上げた。
同リポートによると、情報通信技術について調べ、それらが地域の競争力の向上と発展のために個人、企業、政府機関によって活用されているかどうかを調査する「ネットワーク準備度指数(Networked Readiness Index)」に基づき、米国は2007年の第7位から第4位に順位を上げた。このリポートの対象国の数が127カ国であることを考えると、この順位はそれほど悪くない。
考慮される主要な基準には、人口、1人当たりの国内総生産(GDP)、インターネットユーザー数とインターネットの帯域幅などがあり、これらが環境、ネットワーク準備度、利用状況という3つのカテゴリに分類されている。
環境については、米国は127カ国中第5位にランクされた。このカテゴリ内では、米国はベンチャーキャピタルの利用可能性で第1位を獲得し、実用特許の件数でもトップを分け合った。
ネットワーク準備度では米国は第7位であり、これは産学共同研究で第1位に格付けされたことも要因となっている。
そして利用状況の面では米国は第9位にランクされた。この順位は、オンライン情報、ツール類およびサービスを利用者に提供する政府によるウェブサイトの利便性と積極性を評価する「電子政府参画度指数(E-Participation Index)」で第1位に格付けされたことが大きい。
「ネットワーク準備度指数」では北欧諸国が強い。この指数ではデンマークが2年連続で第1位であり、以下スウェーデンが第2位、フィンランドが第6位、アイスランドが第8位、ノルウェーが第10位となっている。
同リポートによると、「個人、企業、政府の間の相互接続数が増えているだけではなく、公共インフラ全般の重要な要素として、ネットワークの接続性に対する認識も高まっている」
例えば北米では、一般に市の職員の少なくとも45%がモバイルテクノロジを使用していると同リポートは指摘している。その結果、米国とカナダの多くの都市ではワイヤレスネットワークを構築している。
よく言われるように、ほんの小さなあらゆることが役に立つものだ。ひょっとすると2009年には米国はこの指数で第1位を狙えるかもしれない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ