アイネットとネットスイートは、ネットスイートのSaaS型統合業務アプリケーション「NetSuite」の販売について提携したと発表した。5月14日より、アイネットによる販売が開始されている。この提携により今後両社は、国内の中堅中小企業(SME)市場向けにNetSuiteの販売、導入支援サービス、産業別ソリューションの拡充に共同で取り組むという。
アイネットは、SME市場に対するサービス提供、ソフト開発における経験や業種ノウハウを生かし、自社独自の製品、サービス、ソリューションにNetSuiteを加え、小売流通サービス業をはじめとした幅広い国内SME市場の開拓を図る。具体的には、J-SOX対応支援、Eコマース強化ソリューションの提供を行うほか、情報セキュリティソリューションとのクロスセルを展開する予定。また、アイネットでは、NetSuiteと組み合わせて、自社データセンターを活用したメールサーバ、ファイルサーバ、アンチウィルスゲートウェイのホスティングといったデータセンターサービスを新たなSaaSソリューションとして提供していく。
ネットスイートは、マーケティングキャンペーン、ジョイントセールス、テクニカルサポートを通じてアイネットの販売活動を支援していく。また、アイネットへのNetSuite Business Operating System(NS-BOS)技術の提供を通じて、NetSuiteをプラットフォームとした特定業種・業務向けSaaSアプリケーションの開発および販売を支援する。
加えて、両社共同でISVおよびSI業者に向けて、NetSuite上で稼動する細業種向けSaaSアプリケーション開発を啓蒙し、パートナーの拡充を図っていくとしている。
両社は、この提携の成果として、3年間で150社以上の顧客獲得を目指す。