シトリックス・システムズ・ジャパン(シトリックス)は6月9日、ウェブアプリケーションデリバリー高速化アプライアンスの新製品「Citrix NetScaler MPXシリーズ」を発表した。同日より、販売パートナー経由で出荷が開始されている。
NetScaler MPXシリーズは、従来のNetScalerが持つ高速化技術、トラフィック圧縮技術、ファイアウォール機能はそのままに、CPUのマルチコア化によって大規模な並列処理を可能にした製品。同社の計測によれば、NetScaler MPXでは従来の同規模のデータセンタとの比較で、最大2.5倍の量のウェブアプリケーションデリバリを可能としており、データセンターやロードバランサーに対して負荷の高いウェブアプリケーションの配信をより高いパフォーマンスで実現するという。
価格は、4CPUコア・16Gバイトメモリを搭載するCitrix NetScaler MPX 15000が2100万円より、8CPUコア・32Gバイトメモリを搭載するCitrix NetScaler MPX 17000が2800万円より(いずれも税別、ソフトウェアは基本構成となるStandard Editionの場合)。
シトリックスでは、今後、NetScaler MPXのアプリケーション配信技術と、Citrix XenServerの仮想化技術との統合を進め、サーバリソースの自動プロビジョニング機能などを含む総合的なソリューションを提供していく計画という。