6月23日、24日の2日間にわたり、セブ島のマンダウエ市にあるCICC(Cebu International Convention Center)において、Philippines Open Source Summit(OSS)が開催された。
...今回のOSSでは大きく分けて4つのテーマが取り上げられた。
1) 政府や各民間企業がどのようにオープンソースを位置づけ取り入れているのか
2) IBM、マイクロソフト、サンマイクロシステムなど大手ITベンダーの取り組み
3) Mysql、Eclipsなどメジャーなオープンソース・プロバイダーの技術情報
4) Morph LabsやExist Globalなど国内オープンソース開発会社の活動紹介
若いアントレプレナーやエンジニアも盛んに議論に参加し、活発な討論が展開された。その話題は、収益モデルからプログラミング言語の選定まで様々で、多くの人がオープンソースの技術やビジネスに期待寄せていることがよく分かる。ピンにおけるオープンソースの普及が及ぼす社会的影響に関しては、賛否両論、盛んに議論されてきた。オープンソースに関心が集まる背景には、ソフトウェア・ライセンス費が多くの組織にとって高価であることは事実だ。
またCIOおとびMISマネジャーの多くは、「購入コスト」に目がいきがちで、構築されたシステムが顧客やユーザーにどの程度のサービスを提供できているかまたはすべきかの視点が欠落しがちであることは否定しがたい。しかし、容易に資金の少ないアントレプレナーやプログラマーが、ITの世界でその腕を発揮する良い環境を提供していることもまた事実なのだ。実に裾野の広い世界を形成している。「I love you」ウィルスは、その象徴的な産物かもしれない。