#4:プライベートな閲覧
IE 8の新機能である「InPrivate」を用いれば、閲覧履歴やキャッシュファイルを残すことなく閲覧することができるため、この機能については一部の評論家らが「ポルノモード」と呼ぶなど、大騒ぎされている。もちろん、卑猥なウェブサイトを閲覧していた事実を隠すためにInPrivate機能を利用する人もいるだろうが、この機能にはちゃんとした使い道もあるのだ。また、この機能を使用することで、クッキーだけではなく、あなたのユーザー名やパスワード、ウェブページ上のフォームに入力した情報がコンピュータに保存されないようにもなるのである。
私自身はそれほど使用する機会があるとは思えないが、公共のコンピュータや、同僚あるいは家族も使用するコンピュータを特定の状況(例えば、妻や夫のためにこっそり誕生日プレゼントを購入する時)で使用するという場合に重宝する機能であることは確かである。なお、この機能はデフォルトでは無効になっているが、新たなタブを開き、「InPrivateブラウズの開始」(図A)をクリックするだけで有効にすることができる。
#5:タブのグループ化
クラッシュ回復機能を始めとするIE 8の新機能のいくつかは、Firefoxの物真似であるという批判があるかもしれない。また、IE 8のベータ2がリリースされた数日後にリリースされたGoogleのChromeブラウザのベータにも「Incognito」モードと呼ばれる同様のプライベート閲覧機能が搭載されている。しかし私の知る限り、IE 8独自の新機能が1つあるのだ(今後、他のブラウザがこの機能を真似ても私は驚かない)。それは色分けによるタブのグループ化機能である。この機能により、あるタブからリンクされたタブはすべて同じ色になるため、特定のタブがどのタブグループのリンクから開かれたのかが一目で把握できるのである。この便利さは、言葉で説明するよりも見ていただいた方が判りやすいため、どういったものであるのかについては図Bを参照してほしい。
タブを右クリックすると、そのタブを閉じるのか、そのタブグループに属するタブすべてを閉じるのか、そのタブをグループから除外するのかという選択肢が表示される。