コネクトワンは10月21日、携帯電話を利用して社内の業務システムやグループウェアなどにアクセスする際に、携帯端末に表示された社内システムのデータを「画面メモ」として保存する操作を禁止する技術を開発したことを発表した。
同社が提供する「ConnectONE ExchangePack」「ConnectONE for Lotus Notes」「ConnectONE エンタープライズ サブスクリプション」のオプション機能として同日から販売が開始されている。ConnectONEシリーズは、携帯電話や社外PCから社内システムアクセスするためのソフトウェア。エンタープライズ サブスクリプションは、ConnectONEモジュールをニーズによって組み合わせて利用できる。
今回開発された技術は、携帯電話端末に表示された社内システムのデータをエンドユーザーが画面メモとして保存しようとした段階で、自動的にログイン画面に切り換え、操作を無効にしてしまう。
携帯電話の画面メモ機能は、携帯電話端末の紛失・盗難時の情報漏洩の原因となることが従来から指摘されていた。この問題は、モバイルアクセス用の画面が一般的にHTMLで構成されるウェブアクセス形式で実装されていることが原因とされている。
データを保存させない仕組みとしては携帯用アプリで実装する方法があるが、エンドユーザー個々人の端末に専用アプリを設定する必要がある。だが、この場合、システム管理者に負担がかかる点が課題とされている。
この解決法に対して、今回開発された技術は、モバイルアクセス用の画面をFlashで提供することで、エンドユーザー教育などの運用管理面の負担を最小限にとどめるとともに、端末上にデータが残らない仕組みが可能になっているとしている。
今回の技術開発は、金融機関を中心としたセキュリティ意識の高いユーザー企業からの要望に応えたものだという。