ロサンゼルス発--「Windows Vista」と「Windows 7」の差はわずかで、気付かないときがあるほどだ。
先週、開発者が自宅に持ち帰ることができたビルドには、Windows 7と現在のVistaのデスクトップの最も視覚的な違いとなる新しいタスクバーがなかったため、目新しさが感じられないのはなおさらのことだ。
Microsoftは米国時間10月28日、Professional Developers Conference(PDC)にあるコンピュータ端末すべてをWindows 7にわざわざ移行した。しかし、大きな視覚的な特徴があまりなかったため、新しいWindowsが動作していることに気付かなかった参加者もいたほどだった。
しかし、Microsoftは、ユーザーインターフェースの特徴がカンファレンスで漏れないようにするためには、開発者向けビルドに特徴を含めないことが不可欠だと考えた。Windows事業部門のプログラム担当マネージャーであるChaitanya Sareen氏は、MicrosoftのこれまでのM1、M2、M3ビルドはすべて外部に漏れたと述べた。
同カンファレンスは30日に閉幕したが、Sareen氏ともう1人のプログラム担当マネージャーであるRebecca Deutsch氏は、Microsoftがデスクトップに対して行った変更とその論理的根拠の詳細について語った。変更点についてさらに知りたい場合は、記事中の2本のビデオ(英語)をご覧いただきたい。
新しいタスクバーは、多くの意味で、ほとんどのWindowsユーザーが長年、画面下で見てきたものよりも、「Mac OS X」の「Dock」に似ている。
Vistaやそれ以前のバージョンでは、お気に入りの項目のグループ、開いているプログラムウィンドウのグループ、起動時に実行される通知項目のグループの3つに分けて、さまざまなアイコンが画面下に表示される。
Windows 7では、大きなアイコンを1カ所にまとめて画面下に配置して、このようなくどさを解消しようとしている。アイコンはユーザーが選んだアプリケーションを表し、アプリケーションが動作中かどうかに関係なく、タスクバーに常駐する。
大きなアイコンは複数の役目を果たす。もちろん、アプリケーションの切り替えや起動のためだけに、アイコンを使用できるが、「ジャンプリスト」という名称の機能のホームでもある。ジャンプリストとは、各プログラムのミニスタートメニューのようなもので、一連の動作や最近開いた文書へのリンク、さらにはプログラムを切り替えずに操作できる一連のコントロールを組み込むことができる。