7月〜9月に公開された脆弱性情報は132件、危険度の高いものが過半数

吉澤亨史

2008-11-21 18:05

 ラックは11月19日、脆弱性情報を統計的にまとめた「SNSDB Advisory Report 200807-09」を公開した。

 SNSDBは、公開されている脆弱性情報をラックが収集、検証してまとめたデータベースだ。これを四半期別に集計したのが今回のレポートとなる。

 2008年7月から9月に発見された脆弱性は132件となった。なお、1月から3月は147件、4月から6月は113件となっている。

 この132件をベンダー別に集計すると、Red Hatが56件ともっとも多く、MIRACLE LINUX(42件)、マイクロソフト(27件)、サン(24件)、ターボリナックス(22件)と続く。リスクレベル別では、攻撃を受ける可能性が高く、影響を受けた場合に深刻な被害を直接的に受ける可能性がある「High」が26件、影響を受けた場合に深刻な被害を直接的に受ける可能性がある「Medium High」が43件と、この2つで全体の半数を超えた。

 攻撃方法の集計では、「任意のコード実行」が47件、「サービス不能(DoS攻撃)」が38件、「情報漏洩」が7件、「権限昇格」が6件などとなっている。また、127件については、ベンダーが対策方法を公開している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. ビジネスアプリケーション

    AI活用の上手い下手がビジネスを左右する!データ&AIが生み出す新しい顧客体験へ

  3. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  4. ビジネスアプリケーション

    インシデント対応における生成AIの活用に脚光、調査レポートから見るインシデント管理の現状

  5. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]