インテリジェンスは、開発したシステムの運用移行を支援する「システム運用技術者」の派遣サービスを12月1日から開始する。
同社によると、運用開発の専門技術者の派遣サービスは、業界初の試みだという。
サービスは、同社の教育プログラムを通じて、実践的な知識を習得したシステム運用技術者1名から2名が、システムユーザー企業で半年から1年業務をするものである。
従来では、新システムの「開発」と「運用・保守」は、別の事業会社が請負う場合がほとんどだった。これにより、開発側と運用・保守側では、お互いの知識が不十分で、スムーズな運用開始や運用開始後のトラブルなどが多発していた。
そこで、システム運用技術者は、開発したシステムをスムーズに運用するために、「最適な運用方法を設計・マニュアル化」「保守・運用担当者への対応指示」「初期トラブルに対する対応判断」などをする。さらに、専門的な業務知識だけでなく、コミュニケーション力、調整力といったビジネススキルが求められるため、常に経験者の人材需要が高いという。
しかし、現状では人材不足のため、運用が軌道に乗るまでの半年から1年程度、システム開発を担当したシステムインテグレーターやユーザー企業の担当者がプロジェクトに拘束され、多大な人的コストを強いられてる。
同社では、「今回の新サービスを通じ、運用開発の専門家を育成する新たなモデルを創出することで、IT業界の最適な人材流動化、人材配置を実現し、IT業界のサービスクオリティー向上に貢献していく」としている。