IDC Japanは12月1日、国内セキュリティアプライアンス市場に関する動向および予測を発表した。2007年から2012年までの年間平均成長率(CAGR)は5.2%となる見込みだ。また、2008年の脅威管理アプライアンス市場は、前年比7.0%増となるものの、出荷台数の伸びが出荷金額を上回る見込みで、製品価格が低下していく傾向にあるという。
セキュアコンテンツ管理アプライアンス市場は、2008年で前年比23.8%増となる見込み。スパム対策や情報漏洩対策としてメッセージングセキュリティ製品への需要が高く、市場が伸びている。2007年から2012年までのCAGRは15.3%の高成長率で、内部統制対策や情報漏洩対策への高い需要を背景に市場が拡大するというる。
UTM(統合脅威管理)アプライアンス市場は、2008年に前年比31.0%増と高い伸びを示した。2007年から2012年までのCAGRは15.9%と引き続き大きく伸びる見込みだ。今後はUTMアプライアンスへの製品の集約化が進み、脅威管理アプライアンス市場の出荷台数におけるUTMアプライアンスの割合は、2012年には90%近くを占めるという。セキュリティアプライアンス市場を牽引する製品になりそうだ。