Chromeについて筆者が日々不満に感じている点は、RSSやその他のサブスクリプションサービスを提供するウェブページを自動的に検出する機能が欠けているということである。しかし、この欠点にいかに対応するかという詳細な計画のドキュメントがGoogleから発表された。
RSSやAtomに対するChromeのサポートに関する開発者向けドキュメントによると、「標準的な自動検出タグを用いることでRSSやAtomのフィードが自動検出されるようになる」という。なおAtomとは、サインアップすることで、新しいブログ投稿によって更新された「フィード」を受け取ることが可能になるRSSテクノロジと類似したテクノロジである。また、「あるページのフィードが利用できるようになると、アドレスバーにRSSアイコンが表示されるようになる」という。
Firefoxでは、フィードを提供しているサイトにアクセスすると、アドレスバーにオレンジ色をした標準的なフィードアイコンが表示される。そしてこのアイコンをクリックすることで「Bloglines」や「My Yahoo」「Google Reader」といったWebサービスを用いたフィードのサブスクリプションが可能になる。一方Internet Explorer(IE)では、フィードを読み込むソフトウェアとしてIE自身を用いることでフィードのサブスリプションが可能になっている。もっとも、筆者はこの方法が好きではない。
筆者は普段使用するブラウザをChromeに変更したものの、フィードのサブスクリプション方法がウェブページに明記されていない、あるいは明確になっていない時には、今もFirefoxを使用する。Chromeでは、フィードを登録しようと思っても、サブスクリプションを示唆するようなアイコンすら表示されないことがしばしばあるのである。
Chromeのサブスクリプションメカニズムは次のようになっている:ユーザーがフィードのリンクをクリックすると、Chrome自らが描画した該当コンテンツが表示される。そしてそのコンテンツの上部には特定のフィードリーダーを選択するためのドロップダウンメニューと「Subscribe Now」というボタンが表示される。
Googleのドキュメントによると「新たに追加されたフィードリーダーは、次にフィードをプレビューした時のデフォルトの選択肢となる」という。
このアプローチは筆者の目には優れたものに映るが、その実現時期については言及されていない。また、GoogleはChromeのアドオンについても同様の計画ドキュメントを公表しているものの、バージョン1.0がリリースされたとはいえ、「AdBlock Plus」も「Roboform」も利用できる状態になっていない。Firefoxで提供されているこれらのアドオンは、Chromeでの対応に関する要望も多い。
とは言うものの、Googleは早期にリリースを行い、頻繁にバージョンアップを行うというアプローチを採り続けている。同社は米国時間12月16日の夕方、Chromeの開発者向け新バージョンである1.0.154.39をリリースした。
この最新バージョンでは、MicrosoftのHotmailの使用や、GoogleのChromeヘルプサイトを表示するF1キーの動作を妨げるバグも含め、一連のバグへの対応がなされている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ