#6:セキュリティをいい加減に扱う
多くの管理者はユーザーに対してはセキュリティに関するベストプラクティスを守ることを強制するが、自分のワークステーションになるといい加減になる。例えば、ユーザーには決して普段からXPに管理者アカウントでログインすることを許さないITプロフェッショナルが、自分が管理者特権を必要としない日常的な作業を管理者アカウントで行うことについては、何も思わないことがある。一部の管理者は、彼らは「知識がある」という理由でマルウェアや攻撃からは免れると思っているようでさえある。しかし、これは大惨事につながりかねない過信である。警察官が銃器の事故を起こすことが多いのは、彼らが常に銃を身につけており、危険に慣れてしまっているためだ。
#7:変更点や修正点を文書化しない
文書化はネットワーク管理者にとってもっとも重要なことの1つであり、自分の仕事を簡単にし、誰か他の人が仕事に関わり、あなたがいない時にネットワークの面倒を見るのを簡単にする。にもかかわらず、文書化はあらゆる管理の仕事の中でもっとも軽視されているものの1つだ。
あなたは、自分がどのパッチを適用したか、腹の立つ問題を解決するために設定をどう変えたかを覚えておけると思うかも知れない。しかし、1年後には忘れているものだ。自分の行動を文書化しておけば、車輪の再発明(あるいは修理)を行うために、再び貴重な時間を無駄にする必要はなくなる。
一部の管理者は、情報を頭の中にしまっておけば自分が不可欠な存在になると考え、文書化をしたがらない。しかし実際には、本当に替えが効かない人間などおらず、あなたの仕事を学ぶのを難しくすれば、昇進してその仕事を離れる可能性も低くしてしまう。
それに加え、もしあなたが道路を渡っている時にトラックに轢かれてしまったらどうなるだろうか。あなたは本当に、他の誰も管理者アカウントのパスワードを知らず、あなたがどういう設定をしたかを知らず、ネットワークをスムーズに動かすために必要な日常的な作業は何かを知らないために、会社を止めてしまってもいいと思っているのだろうか。
#8:バックアップをテストしていない
家庭ユーザーが一番後悔することの1つに、重要なデータをバックアップするのを忘れ、ハードディスクが故障した際にそのデータをすべて失ってしまうことが挙げられる。ほとんどのITプロフェッショナルはバックアップの重要性を理解しており、定期的にバックアップを行っている。しかし、一部の忙しい管理者は、そのバックアップをテストして、データが本当にそこにあり、復旧可能であることを確認することを忘れている。
バックアップを取ることははじめの一歩に過ぎないことを覚えておいて欲しい。必要となった時にそのバックアップが確実に使えるようにしておかなくてはならない。