テクノロジ業界大手のCisco Systemsは米国時間2月4日、2009会計年度第2四半期(2008年11月-2009年1月期)の決算を発表した。経済の減速がIT業界の足を引っ張る状況が続く中、売り上げは大幅に落ち込んだものの、発表された決算値はアナリストの予測を上回るものだった。
主にサービスプロバイダーや大企業向けのインターネット機器販売を手がけるCiscoは、第2四半期の売上高が91億ドル、純利益がGAAPベースで15億ドル(非GAAPベースでは19億ドル)となった。売上高は前年同期比で7.5%減となったものの、アナリストの事前予測はやや上回った。アナリストの予測平均は、前年同期よりおよそ12%低い90億ドル前後だった。
また、1株あたり利益は非GAAPベースで32セントと、前年同期から15.8%減だったが、こちらも1株あたり29〜30セントというアナリスト予測を上回る結果だった。
アナリストと投資家が次に注目するのは、Ciscoの最高経営責任者(CEO)John Chambers氏が今後の販売見通しについてどんな見解を示すかだ。前回見通しについて語った際、Chambers氏は受注が急速に落ち込むとしていた。また、ヨーロッパを襲った経済危機が他の市場に広がっている点にも触れていた。
Chambers氏は声明の中で「Ciscoは、大きな経済危機の時期においても財務体質の強さを示した」と述べ、さらに「新しい関連市場に進出するとともに既存の機会を優先する中で、われわれの長期的ビジョンと戦略には引き続き自信を持っている」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ