みなさんこんにちは! マイ・カウンセラーの田代です。不安や悩みを自己解決するメンタルテクニック。さて今回からは、前回お話しした、いうなれば「欲望の3次元グラフ」とも言える空間座標を意識した考え方の実例をいくつか紹介します。
前回までの内容を少しおさらいすると…… 人間の行動にはほとんどが理由があり、その理由を簡単に表すと、「損か得か」、「良いか悪いか」、「好きか嫌いか」で測ることができる、というものでした。大切なのは理由が判明した後のことですが、今回はそこも含めて説明しましょう。
上司にしかられた理由を分析する
職場でよくある話ですが、例えばあなたが上司からしかられたとしましょう。しかられて気分がいいわけはないのですが、その時あなたは何をどう考えますか?
通常、素直に自分が悪かったと反省できる時とできない時がありますね。反省できる時、それは自分でも「失敗した」、「悪かったな」と具体的に認識できる時です。この場合は怒られても仕方がないわけで、悩んだり不安に思うより、少し落ち込む程度にとどめられると思います。落ち込んだ時、自分なりに気分転換の方法を持っている人であれば特に問題はないでしょう。気分転換の方法を持っていない人でも、納得できるしかられ方をしたのであれば、自分自身の成長の過程だと思い、慣れるようにしましょう。もちろん、今後同じ失敗をしないことは言うまでもありません。
逆に、自分としては悪いことをした覚えがないのに「言いがかり」でしかられたとか、そもそも上司の承認を得てやったことなのに、結果が悪かったのであなたに責任転嫁するようなしかり方をする上司もいるかもしれません。しかられている本人は非常に理不尽な思いをすると思いますが、これも残念ながらよくある仕事の一場面です。
さて、あなたがこういう場面の当事者になった場合、その場ではやりきれない思いでいっぱいになると思いますが、そこはぐっとこらえて、後ほどこの件をよく分析してみましょう。
この分析に利用できるのが、前回お話しした「欲望の3次元グラフ」なのです。さっそく冷静に考えてみましょう。
こうしたイヤな上司は、大概誰に対しても同じような行動を取ります。それがわかっていれば簡単なのですが、念のため例の3次元グラフで考えてみましょう。彼があなたをしかった理由は、あなたが上司の気に入らない行動を取ったということですね。もしくは期待に沿わず結果を出せなかった。ここで考えられる上司の行動の理由は、次のようになります。