Googleは米国時間3月17日、Google Chromeブラウザの最新ベータ版をリリースした。ソフトウェアと言えば、安定しているが時代遅れか、最先端だがクラッシュが多いかのどちらかになる傾向があるが、今回のベータ版は両者のバランスが良く取れている。
今回新たに追加された機能としては、グラフィックやテキストの拡大、縮小が可能なズーム機能、ウェブサイトのフォームに情報を再入力する手間を省く自動入力機能、タブをドラッグしてウィンドウの外に新しいページを開くタグドラッグ機能などが挙げられる。Googleによると、今回の新ベータ版は基本的にChrome 2.0.169.1と同じだという。Chrome 2.0.169.1は先週、Chromeのよりテスト回数の少ないバージョンを提供するためのDeveloper preview channel向けにリリースされた。
しかし、Googleがこの最新ベータ版を発表するブログ投稿の中で特に強調しているのは、JavaScriptのパフォーマンスがさらに向上している点だ。Chrome担当プロダクトマネジャー、Brian Rakowski氏はブログ投稿の中で次のように述べている。
「(新ベータ版は)現在のステーブル版と比較し、V8ベンチマークテストでは25%、SunSpiderベンチマークテストでは35%高速化している。また、最初のベータ版との比較では、速度がほぼ倍増している」
JavaScriptはGoogle Docsなどの高度なウェブアプリケーションの開発や、無数に存在するより一般的なウェブサイトの改良に利用されており、Google、Mozilla、Apple、Operaは競うように、自社ブラウザのJavaScriptへの対応力向上に努めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ