マイクロソフト、IE8の自動更新による配布を開始へ

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:湯木進悟

2009-04-14 06:45

 Microsoftは、Windowsの自動更新機能を有効にしている消費者向けに、まもなく「Internet Explorer(IE) 8」の配布を開始する予定であることを明らかにした。日本国内のIE8自動更新の開始時期については未定となっている。

 Microsoftは、3月に開催されたMIX 09イベントで、IE8のダウンロード提供開始を発表しており、近日中に自動更新による配布をスタートする計画であることも示していた

 「Windows XP、Windows Vista、Windows Server 2003、Windows Server 2008のユーザーのうち、現在もIE6またはIE7を利用している人を対象に、4月の第3週にも、自動更新によるIE8の通知が行われる」と、Microsoftは発表しているものの、ある関係者によれば、実際に通知が開始されるまで、早くとも1週間はかかる見込みだという。

 また、今回の更新プロセスは、段階的なものとなり、実際に(自動更新経由で)IE8に関する通知を早期に受け取るユーザーの割合は、ごくわずかに限られることも明らかにされている。(IE8の)コードは自動的にダウンロードされるものの、ユーザーは、オプトイン方式で、IE8のインストールを選択することが求められる。インストールを行うかどうかの選択に加え、また後ほど通知を受け取る設定を選ぶことも可能だ。

 一方、企業ユーザーに対しては、すでにプレリリース版のIE8の利用者に対しては、(正式版への)アップデートを促す措置が取られてきたものの、IE8のダウンロードを完全にブロックする選択も取ることができる。

 プライベート閲覧モードやウェブ標準のサポート向上などを特徴とするIE8のリリースは、Microsoftが、MozillaのFirefoxや他の対抗するブラウザにシェアを奪われ続けている状況下で実施されることになった。IE8は、これからMicrosoftがリリースする「Windows 7」に標準搭載される予定だが、新たにユーザーは、(Windows 7上では)IEを無効にできるオプションも提供される。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    KADOKAWAらの事例に学ぶ、2024年サイバー攻撃の傾向と対策

  2. セキュリティ

    MDMのよくある“12の悩み”を解決!Apple製品のMDMに「Jamf」を選ぶべき理由を教えます

  3. ビジネスアプリケーション

    生成AIをビジネスにどう活かす?基礎理解から活用事例までを網羅した実践ガイド

  4. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  5. セキュリティ

    「100人100通りの働き方」を目指すサイボウズが、従業員選択制のもとでMacを導入する真の価値

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]