Microsoftは、Windowsの自動更新機能を有効にしている消費者向けに、まもなく「Internet Explorer(IE) 8」の配布を開始する予定であることを明らかにした。日本国内のIE8自動更新の開始時期については未定となっている。
Microsoftは、3月に開催されたMIX 09イベントで、IE8のダウンロード提供開始を発表しており、近日中に自動更新による配布をスタートする計画であることも示していた。
「Windows XP、Windows Vista、Windows Server 2003、Windows Server 2008のユーザーのうち、現在もIE6またはIE7を利用している人を対象に、4月の第3週にも、自動更新によるIE8の通知が行われる」と、Microsoftは発表しているものの、ある関係者によれば、実際に通知が開始されるまで、早くとも1週間はかかる見込みだという。
また、今回の更新プロセスは、段階的なものとなり、実際に(自動更新経由で)IE8に関する通知を早期に受け取るユーザーの割合は、ごくわずかに限られることも明らかにされている。(IE8の)コードは自動的にダウンロードされるものの、ユーザーは、オプトイン方式で、IE8のインストールを選択することが求められる。インストールを行うかどうかの選択に加え、また後ほど通知を受け取る設定を選ぶことも可能だ。
一方、企業ユーザーに対しては、すでにプレリリース版のIE8の利用者に対しては、(正式版への)アップデートを促す措置が取られてきたものの、IE8のダウンロードを完全にブロックする選択も取ることができる。
プライベート閲覧モードやウェブ標準のサポート向上などを特徴とするIE8のリリースは、Microsoftが、MozillaのFirefoxや他の対抗するブラウザにシェアを奪われ続けている状況下で実施されることになった。IE8は、これからMicrosoftがリリースする「Windows 7」に標準搭載される予定だが、新たにユーザーは、(Windows 7上では)IEを無効にできるオプションも提供される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ