「Autorun」の影響で、ウイルス遭遇・感染率が6年ぶりに上昇--IPA調査

吉澤亨史

2009-05-21 16:33

 独立行政法人 情報処理推進機構 セキュリティセンター(IPA/ISEC)は5月19日、「2008年 国内における情報セキュリティ事象被害状況調査」報告書を公開した。情報セキュリティ関連の被害実態や対策の実施状況をまとめたものだ。

 全国の企業1万社、および1000の自治体を対象とし、郵送によるアンケート調査を実施した。回収数は企業が1907、自治体が410。主な調査項目は、「情報セキュリティ対策の現状」「コンピュータウイルス対策に対する意識」「コンピュータウイルスによる被害状況」「ファイル共有ソフトを介した情報漏えい」「フィッシング詐欺による被害について」「標的型攻撃による被害について」「その他の情報セキュリティ事象について」となっている。

 調査の結果、USBメモリ経由で感染する「W32/Autorun」のまん延により、ウイルス遭遇・感染率が6年ぶりに上昇したことが明らかになった。2009年は大手企業を中心にセキュリティ投資を抑制する見込みである一方、サーバへのパッチ適用が未対応の企業が約2割存在し、対策状況は横ばいになっている。ただし、ファイル共有ソフトによる情報漏えいへの対策は前年に比べて進展したとのことだ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    VPNの欠点を理解し、ハイブリッドインフラを支えるゼロトラストの有効性を確認する

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]