Microsoftは米国時間7月13日、「Microsoft Office」の新たな深刻な「ActiveX」に関連するセキュリティホールを悪用し、「Internet Explorer」ユーザーを悪質なウェブサイトへと導くことで、PCの制御を奪う攻撃が存在すると発表した。
この2カ月も経たない間にMicrosoftが発表した3件目の脆弱性となる今回のゼロデイ脆弱性は、スプレッドシート、グラフ、データベースをウェブへと表示および公開するために使用される「Office Web Components」のActiveXコントロールに存在する。
影響を受けるのは、「Office XP」「Office 2003」「Internet Security and Acceleration(ISA) Server 2004」「ISA Server 2006」「Office Small Business Accounting 2006」。
セキュリティアドバイザリでは、手動による回避策を詳しく述べている。また、Microsoftの「Fix-It」ツールを用いて自動的に回避策を実装することもできる。
Microsoftは、この脆弱性を修正するためのセキュリティアップデートに取り組んでいると述べた。
一方、アンチウイルスベンダーであるSophosは自社サイトのブログ投稿で、主に中国に存在するいくつかのウェブサイトが、ウェブエクスプロイトキットの一部として、このエクスプロイトを提供しているという報告を受けていると述べた。このウェブエクスプロイトキットは、「Mal/Generic-A」として検出されているWindows実行可能ファイルをダウンロードし、実行するようになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ