世界最大手の携帯電話メーカーNokiaは現地時間7月16日、2009年第2四半期決算を発表した。同四半期の営業利益は前年同期の14億7000万ユーロから71%減少して4億2700万ユーロ(約6億ドル)となった。
同四半期の売り上げは前年同期比で25%減少して99億ユーロとなったが、2009年第1四半期からは7%増加している。
同四半期におけるNokiaの携帯電話出荷台数は1億320万台で、前年同期比で約15%減少した。しかし、2009年第1四半期からは約11%増加している。
また同社は、携帯市場全体が2009年におよそ10%縮小するとの見通しを改めて示した。
しかし、同社の最高経営責任者(CEO)であるOlli-Pekka Kallasvuo氏は、最悪の時期は過ぎたかもしれないと声明に記している。
「競争は依然として厳しいが、全体的な携帯端末市場への需要は底を打っているようだ。これまで通り、われわれは営業支出をしっかりと管理していく」と、Kallasvuo氏は語った。
Nokiaは、世界の携帯電話販売における市場シェアが前期より増加しておよそ38%になったと述べた。また、スマートフォンの市場シェアも前期より増加して41%になった。
第2四半期末にかけて、Nokiaは新型スマートフォン「Nokia N97」を米国市場に投入している。
同社は第3四半期への見通しを変更し、携帯電話の市場シェアは第2四半期から横ばいになると予測した。同社はこれまで、2009年後半に市場シェアの増加が見込めるとしていたが、現在は横ばいのままとの見通しを示している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ