スピーチやプレゼンテーションに潜む10個の落とし穴--そして、その避け方 - (page 2)

文:Calvin Sun(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2009-10-13 08:00

#5:スライドのコントロールの欠如

 スライドを使ったプレゼンテーションに聴衆として参加する側の立場から書かせてもらうと、筆者はスライド操作の度にアシスタントに指示するというプレゼンターが鬱陶しく感じられてならない。こういったプレゼンターは話だけを先走らせてしまい、スライドに合わせて再度同じ内容を話したりすることになるため、進行に影響をきたす場合も出てくる。

 こういった問題を起こさないためにも、スライド操作は自らで行うべきである。ただし、聴衆の人数が多い場合には、プロジェクタの置かれる位置が自分から遠くなってしまうということを忘れないようにしてほしい。標準的な長さのビデオ信号ケーブルしかない場合、PCはプロジェクタの近くにしか置けなくなるため、手が届かないことになってしまう。このため、自らでスライド操作を行うには、プロジェクタとPCを接続できるだけの長めのビデオ信号ケーブルが必要となるわけだ。

#6:氷入りの飲み水

 コンベンションやカンファレンスの会場にはたいていの場合、氷水の入った水差しも置かれているはずである。そういった水は聴衆にとっては何の問題もない。しかし話し手にとっては、声帯の血流を妨げるものとなる。このため、こういった冷たい水には手を付けず、常温の水を飲むようにすべきだろう。

#7:自分の前あるいは後に予定されているプレゼンテーションとの「つなぎ」

 礼儀正しく振る舞うことにより、お金を一切かけず、時間もほとんどかけることなく、聴衆からの尊敬を得ることができる。筆者は自分の後に誰か他の人がプレゼンテーションを行うことになっている場合には、聴衆に向かって「[次のプレゼンターの名前]氏のプレゼンテーションを楽しみにしている人はいらっしゃいますか?」と尋ねることも多い。そして彼らの手が挙がったら、「つまり、私のプレゼンテーションの終わりが待ち遠しいわけですね」という冗談を投げかける。彼らの笑いに続けて、次のプレゼンターに関して短く紹介した後、その人と自分のプレゼンテーションの内容がどう関連しているのかについて簡単に説明するようにしている。

 一方、誰か他の人の後に話す場合には、そのプレゼンテーションのポイントと、自分がこれから話すポイントを関連付けるための話をすることも多い。また、そのプレゼンターに対して感謝と讃辞の言葉も述べるようにしている。

 実用的なアドバイス:ノートを使うのであれば、壇上に置いておくよりも、自らで持っておくようにする方がよいだろう。壇上に置いておくと、あなたの前のプレゼンターがうっかり片付けてしまうおそれがあるからだ。

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