佐川急便は全国主要拠点のオフィスの出力環境について、富士ゼロックスに管理を委託する。プリンタや複合機の管理全般のアウトソーシングサービスで、6月に契約し9月よりサービスを提供している。契約期間は5年間。富士ゼロックスが11月25日、発表した。
佐川急便は社員数3万8585人の大手宅配便会社であり、全国各地に営業店を設置、その数は357になる。今回、富士ゼロックスのマネージドプリントサービス(MPS)「XOS」を採用し、出力機器管理と関連管理業務のプロセスを富士ゼロックスにアウトソースする。XOSは企業のプリンタや複合機などを利用した出力環境全ての業務プロセスを請け負い、企業に代わって管理するアウトソーシングサービスだ。
出力環境の最適化という点では、まずドキュメント出力に関する直接および間接のコスト、プロセス、ニーズを分析評価するアセスメントを実施。現状の課題や出力機器に関する総コストを提示する。この結果に基づき最適化プランを作成し、新たなオフィス出力環境を構築、最適配置を維持するための指針を策定し、出力機器管理の統制を強化する。
佐川急便では、オフィスに最適な台数を、最適な場所に設置することで、利便性を維持しながら出力機器の30%超の削減を見込む。また、富士ゼロックスでは佐川急便の出力環境全般を最適化し、20%以上の総所有コスト(TCO)削減を支援する。
富士ゼロックスは今後、XOSの対象市場を拡大し、国内の販売力を強化する。具体的には、約1000の大手企業グループを担当する約600人の担当営業に対して専門教育を実施し、MPSへの需要が高まっている国内企業を対象にXOSを展開したい考え。加えて、XOSの持つ価値や効果を経営層に対して訴求するため、富士ゼロックスの全役員がトップアプローチを行っているという。