不況で出張が少なくなったと言われる昨今ではあるが、2009年もさまざまなIT企業の幹部が来日した。そういえばMichael Dell氏が来日した3月には、IBMがSun Microsystemsを買収するのではないかといううわさが流れていたなぁ、と遠い昔のように思い出す。
Microsoft本社からは、10月に日本法人前社長のDarren Huston氏が、11月に米国本社CEOのSteve Ballmer氏が来日した。
Ballmer氏は、今回も例の「Developer! Developer! Developer!」という決まり文句で会場を沸かせた。日本でこのパフォーマンスを披露する時は若干控え目に叫んでいるように見えるが、それでもBallmer氏は体の大きさ以上の存在感がある。
一方のHuston氏は、一般発売開始間近のWindows 7について淡々とインタビューに答えてくれた。久しぶりに見た彼の姿で私が目を離せなかったのは、彼がWindows 7のロゴ入りネクタイを締めていたこと(当時Microsoft関係者の多くはメディアの前でWindows 7ネクタイを締めていた)、そしてStarbucksのコーヒーを飲んでいたこと(Huston氏はMicrosoft入社以前にStarbucks Coffeに勤務していた)だった。
Windows 7の販売開始日である10月22日を意識していたのかいないのか、くしくも同時期に開催されたのは「第1回Japan Linux Symposium」だ。そしてもちろん、Linus Torvalds氏もこのイベントのスピーカーとして来日した。
会場でのTorvalds氏の姿もいいが、やはり今回の来日での同氏のベストショットは、Windows 7パッケージを前にした彼の姿に違いない。