NRIセキュアテクノロジーズ(NRIセキュア)は1月27日、電子ファイル情報資産を重要度別に識別、整理するソフトウェア「SecureCube / Labeling」と、他社が提供するセキュリティソリューションとの連携を1月27日より開始したと発表した。
SecureCube / Labelingには、クライアントPC側で情報資産を識別、整理する「Personal」と、サーバ側で情報資産の利用状況を収集し、統合して管理する「Enterprise」の2種類がある。今回の連携では、SecureCube / Labeling Personalが、特にニーズの高かった他社の情報漏えい対策ソリューション(Data Loss Prevention:DLP)およびメールソリューションと連携する。これにより、「セキュリティ対策の強化」「利便性向上」の両立を図ることができ、既に導入済みのセキュリティソリューションの投資対効果を大幅に高めることが期待できるとしている。
Personalは、無償で配布しているソフトで、主な機能にファイル重要度を自由に設定できる「ラベル付与機能」と「情報資産管理台帳の作成機能」がある。DLPとの連携による機能としては、ラベル付与ルールに基づき、メールやウェブでの電子ファイルの外部送信を監視、保護することができる。また、ファイルサーバやネットワーク上のファイルの重要度を判断して、重要度の高いファイルを規定の場所に複製する「検疫・コピー機能」、ラベル付与された電子ファイルをリアルタイムに検知し、重要データの流出を制御する機能といった形で、セキュリティを強化できるという。加えて、ラベル付与された電子ファイルを検知した場合、インシデント抑止効果として管理者やユーザーにメールなどで通知する機能も実装できるとしている。
また、メールソリューションとの連携では、「社外秘」「関係者限メール」など、ラベル付与した電子ファイルの重要度や開示範囲に応じたメールフィルタリング、社外に送信したラベル付与ファイルのメールの追跡検索、「極秘」「社内限」などのラベル付与電子ファイルをメール送信時に自動的に暗号化するなどの機能が利用できるという。
現在、連携できるDLPは、シマンテックの「Symantec Data Loss Prevention」、図研ネットウエイブの「Websense Data Security Suite」、トレンドマイクロの「Trend Micro LeekProof」、日本IBMの「Fidelis Security Systemsアプライアンス」、マカフィーの「McAfee Host Data Loss Prevention」の5製品。メールソリューションは、HDEの「HDE Mail Filter」、キヤノンITソリューションズの「GUARDIANWALL」、CSK Winテクノロジの「PlayBackMail」の3製品。NRIセキュアでは、今後も連携するセキュリティソリューションの拡大を予定しているという。