ITホールディングスグループのAJSは1月28日、繊維大手の旭化成せんい子会社の旭化成エージーエムエス(旭化成AGMS)株式を旭化成せんいから100%取得し、4月1日付けで完全子会社化することで合意したことを発表した。契約締結後、旭化成AGMSは東京本社をAJS本社内に移転するという。
旭化成AGMSは、約1600社のアパレル企業や縫製工場向けに、アパレルCADシステムやアパレル業務システムを提供している。アパレルCADシステムの「立体グレーディング」は、旭化成AGMSが独自に開発した計算式を活用して、体形グレーディングとサイズグレーディングを一度に行うというもの。13号以上の消費者のサイズ不満を解消できるという。アパレル業務システムの「スマートファイリング」は、データ検索やマスタなどの機能、イラストツールなどで効率的な仕様書作成を支援し、生産指図や資材発注などの後処理に展開できるという
AJSは旭化成AGMSを子会社化することで、同社の既存ユーザー企業に対して、AJSのノウハウを活かした業務系ソリューションを広く提供していくことが狙いだという。アパレル業界という新たな事業分野へ向けてITサービスを展開していくとともに、中国や韓国、ベトナムなど旭化成AGMSの海外拠点を活用し、AJSの海外ビジネス展開も図っていきたいとしている。