日本IBMは2月10日、従来製品と比較して消費電力を約1割低減するとともに、搭載メモリ容量を1.5倍に拡張したことにより、電力量当たりでは従来の約1.7倍の仮想マシンを稼働できるブレードサーバ「IBM BladeCenter HS22V」を発表した。
同製品では、内蔵ディスクに半導体ドライブ(SSD)を採用することで、ディスク稼働における消費電力を75%削減。さらに、ハードウェアおよびファームウェアを改良し、独自技術による電源制御機能「xSmartEnergyコントロール」を新たに搭載し電力効率を向上させることで、全体では約1割の消費電力削減を行っている。
また、従来の1.5倍にあたる144Gバイトのメモリを搭載したことで、稼働できる仮想マシンの数も増強された。これらにより、仮想マシン当たりの電力量は従来の約60%に削減され、電力量当たりでは従来の約1.7倍の数の仮想マシンを稼働させることが可能になったとしている。
日本IBMでは、IBM BladeCenter HS22Vを「データセンターにおいて供給電力の上限によりサーバの増設が困難になっている」ユーザーに最適な製品としている。
価格は、最小構成の42万円より。出荷開始は3月19日。