口の利き方1つで大きな違いを生み出す--管理職が身につけるべき10のフレーズ

文:Steve Tobak 翻訳校正:石橋啓一郎 2010年02月18日 07時00分

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 いくつかの率直な表現の違いが、相手と良い関係を築けるか、自分を愚か者に見せてしまうかの境目になってしまうことがある。

 多くの人は、他のどんなことよりも、口の利き方が原因でトラブルに陥っている。信じられないだろうか?キャリアを台無しにしてしまったときや、個人的な生活でトラブルになったときのことを思い出し、その最大の原因は何かを考えてみるといい。

 もちろん、振る舞い方も大切だ。しかし、何を言うか、それをどんな表現で言うかが、人生においては重要であることは、認めざるを得ないのではないだろうか。そして、口の利き方はキャリアやビジネスで大きな違いを生む場合がある。

 残念ながら、われわれの多くは経営コミュニケーションの遺伝子は持っていないし、管理職のように「ソフトスキル」を指導してくれるコーチが付くという恩恵も受けられない。私が管理職としてのキャリアを築き始めた頃を振り返ってみると、当時の私の物言いは卑しいものや、横柄なものに聞こえたていたはずだ。

 私の考えていることは分かるだろう。こんなことが自分の身に起こったとしたら、どう感じるだろうか。

 あなたは、上司の部屋のドアを開け、元気よく「すみません、ちょっといいですか?」と話しかける。

 上司はゆっくりとあなたを見上げ、冷酷な口調で「一体何だ?」と言う。

 もっと悪ければ、上司は「おまえのような下っ端が、一体何の用で私のような重要な人間の邪魔をしてるんだ」とでも言いたげな迷惑そうな顔をしているかもしれない。

 実際には、このように振る舞う管理職は、自分自身のキャリアを危うくしている。役員が傲慢で、自分をビジネスに長けた重要人物だと思っているように振る舞うことほど、従業員の士気を下げ、顧客や投資家の信頼を失わせ、遠のかせるものはない。

 ここで言っているのは、感じていることをオブラートで包むべきだということでも、すまないと感じていないときにすまなそうにしろということでも、相手に反対するとき常に「お言葉を返すようですが」というような政治的に正しい表現をしろということでもない。自己中心的で無礼な人間のように聞こえないようにしながら、誠実で、正直で、率直な物言いをすることは可能だ。

 以下に挙げるのは、適切な文脈で用いられれば(どういう文脈かは理解できるだろう)、相手の立場に対して敬意を払いつつ、素早く問題の核心に踏み込むことのできる10のフレーズだ。

  1. 「あなたの言っていることは正しいかも知れないが、私の見解はこうだ」
  2. 「うまくいっていることは何で、うまくいっていないことは何かを教えてほしい」
  3. 「すると、あなたの意見では、われわれは何をすべきだろうか」
  4. 「単刀直入に言ってほしい」
  5. 「○○氏の考えていることはいいとして、あなた自身がどう思っているかを聞かせて欲しい」
  6. 「直感ではどう思うのか」
  7. 「どうすればあなたの助けになるだろう」
  8. 「それは正しいかも知れないが、こういう見方もある」
  9. 「心配しなくても大丈夫、時間はある」
  10. 「あなたならどうする」

言行の一致

 もちろん、振る舞いは物言いと一致していなくてはならない。偉大なリーダーは、余裕のある自信に満ちた態度で振る舞うべきであり、決して深刻そうに見えてはならない。その目的は、相手を安心させることだ。誰かといるときには、次のように振る舞うべきだ。

  • 他に注意を逸らすことなく、相手に注意を傾ける。
  • 常にユーモアのセンスを見せる。
  • 傲慢さではなく、若干の謙虚さを見せる。

 そして、本当に緊急の場合でない限り、決して電話を取ったり、中断を入れたりすべきではない。重要な電話が来る可能性がある場合や、別の約束がある場合には、事前に相手に知らせておくこと。

 確かに、この種のことにはコツが必要だ。しかし、一度習得してしまえば、それらのスキルは自分のキャリアやビジネスにとって驚くほど役立つはずだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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