NECは3月26日、10Gbpsに対応したボックス型マルチレイヤスイッチ「UNIVERGE QX-S5828T」を製品化したと発表した。同日より販売を開始する。
QX-S5828Tは、「UNIVERGE QXシリーズ」として初めてSFP+(Small Form-Factor Pluggable Plus)を採用したことにより、1Uサイズ(高さ44.5mm)のボックス型というコンパクトな筐体に24の10Gbps対応ポートを搭載、広帯域ネットワークのコアスイッチとして利用が可能だという。SFP+とは、光ファイバを通信機器に接続する光トランシーバの規格の1つで、SFPと同じサイズ(長さ57mm、幅14mm、高さ10mm)で1GbEモジュールおよび10GbEモジュールをサポートしている。
QX-S5828Tは仮想化にも対応している。複数台のスイッチを1台のスイッチのように運用できるスタック接続が4台まで可能で、最大96ポートまで増設できる。運用保守の際には、複数台のスイッチ設定を1台のスイッチ設定で調整できるため、メンテナンスの手間が軽減できるとしている。さらに同製品はホットスワップ機能を採用しており、電源を入れたまま電源ユニットやケーブルの交換が可能だ。
QX-S5828Tの希望小売価格は、QX-S5828T基本部(AC/DC)とQX-S5800用AC電源部(300W)の最小構成で253万8000円(税別)。NECでは、企業のデータセンターやオフィス向けに、今後3年間にQXシリーズ全体で18万台販売することを目指している。