インテル、サーバ用8コアプロセッサ「Xeon 7500」を発表

文:Brooke Crothers(Special to CNET News) 翻訳校正:矢倉美登里、高森郁哉

2010-03-31 11:44

 Intelが、1個のチップに同社史上最多のプロセッシングコアを統合する。より小さなスペースに高いパフォーマンスを凝縮させることを目指すサーバメーカーにとっては朗報だ。

 Intelの説明によると、「Xeon 7500」のパフォーマンスは、「Xeon」シリーズ史上最大の飛躍を実現し、平均で3倍向上するという。また、1個のダイ(ベースになるチップ)に8個のコアを搭載するという偉業は、データセンターに実際的な利点をもたらす。Intelによると、1つの基準として、データセンターは、シングルコアのチップ4個を搭載したサーバ20台を、Xeon 7500プロセッサシリーズをベースに構築した新システム1台に移行できるという。

 Xeon 7500採用のサーバは、1台当たり最大256個のチップを使用できる、とIntelは述べている。

 他のIntel製「Core i」シリーズプロセッサと同様に、Xeon 7500は、「ハイパースレッディング」技術を特徴とする。ハイパースレッディングは、プロセッサが実行できるタスク(スレッド)数を2倍にできる。したがって、8コアプロセッサで16のスレッドを処理できることになる。この技術は、前世代チップである「Core 2」では提供されていない。

 Intelはまた、サポートするメモリ容量も増やす。Xeon 7500ベースの新型サーバは、メモリ容量を4倍に増やし、4プロセッサ構成で最大1テラバイトをサポートする。

 Xeon 7500に先立ち、Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間3月29日、6コアのダイ2個を組み合わせた12コアプロセッサを発表している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. セキュリティ

    VPNの欠点を理解し、ハイブリッドインフラを支えるゼロトラストの有効性を確認する

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]