「Windows Vista」のRTM(製品初期版)のサポートが米国時間4月13日に終了した。同OSユーザーがMicrosoftからサポートを得るためには、Service Pack 1(SP1)またはService Pack 2(SP2)を適用する必要がある。
しかし、Microsoftは、この動きに伴い、サポートの打ち切りに関する制限を緩和するため、サポート方針に若干の調整を加えた。新たなサポート方針では、サポート対象外のサービスパックを用いている顧客に対して、たとえカスタムメイドのサポート契約が結ばれていない場合でも、Microsoftのサポートスタッフは、限定的なトラブルシューティングを提供できるようになった。
Microsoftは公式ブログへの投稿に「これまでのサービスパックのサポート方針では、あるサービスパックがサポートの終了を迎えると、電話サポートやセキュリティアップデート、セキュリティと関連しないホットフィックスなども含めて、Microsoftのカスタマーサービスサポート部門からのトラブルシューティングに関する一切のサポートを受ける資格を顧客は失ってしまっていた」と記している。
「われわれは顧客やパートナー企業から過去数年間に渡り、この方針について数多くのフィードバックを受け付けてきた。多くの顧客が、もし製品自体が「Mainstream Support」段階もしくは「Extended Support」段階にあるならば、サポート対象外となったサービスパックについて、トラブルシューティングに関連したサポートが受けられるように求めていた。何らかの問題が生じているならば、Microsoftは、サポート対象外となったサービスパックにも限定的なサポートを提供するか、移行に関するサポートを行うべきであるというのが一般的な意見であった」と、同社は明らかにしている。
この追加されたサポートが依然目指しているのは、サポート対象となるバージョンのソフトウェアへと顧客が移行するのを援助することにある。
さらに、Microsoftが注意を促しているように、サポート対象となるバージョンでのみ、バグフィックスやセキュリティパックなどのアップデートを入手できる。
Microsoftは「製品の最新かつ最も安全なバージョンを使用中であるとの保証を得るためにも、顧客に対しては、サポート対象となっているサービスパックの利用を続けることが強く奨励されている。この点は、ビジネス分野で必須となるアプリケーションを利用している顧客に非常に重要である。サポート対象となっているサービスパックの使用は、セキュリティアップデートの受け取りや、サポートにおける問題に対するMicrosoft内でのエスカレーションを確実にするための唯一の方法である」と語っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ