日本IBMは5月19日、ディスクストレージの新しいエントリーモデル「IBM System Storage DS3500」を発表した。税別価格は68万7400円、6月15日から出荷する。
System Storage DS3500の最大保存容量は192テラバイト(TB)で、既存のエントリーモデルの2倍まで容量を拡張できる。オプションのソフトウェア「ターボ・パフォーマンス」(最小構成価格171万3000円)を搭載することで、データ転送レートを約2倍に高速化できるという。System Storage DS3500をエントリーレベルの容量と性能で使いながらも、ハードディスクドライブ(HDD)やターボ・パフォーマンスを追加することで、ミッドレンジレベルの容量や性能を引き上げられることから、事業の拡大や統合など中堅中小企業のビジネスの成長とともに長期間活用できるとしている。
また、ホストサーバとの接続で6GbpsのSerial Attached SCSI(SAS)インターフェースを採用。ポート数も従来の3倍の12ポートを搭載することで、より多くのサーバで共有できるようになっている。加えて、リアルタイムにデータにアクセスできるオンライン向けSAS HDD、オンライン向けと長期保存向けの中間となるニアライン向けSAS HDD、自己暗号化機能付きのSAS HDDをサポートして、1台の筐体に混載できる。コストやスペースを最適化できるだけでなく、データの使用頻度や重要度によって保存するHDDを区別することで、1台のストレージを共有でき、階層型ストレージの実現を支援できるとしている。