日本IBM、重複排除機能備えたバックアップソフト「FastBack」の新製品を発売

大川淳

2010-01-13 17:19

 日本IBMは1月13日、データ保護、回復を支援するバックアップソフトウェア製品群「IBM Tivoli Storage Manager FastBack」(以下、FastBack)の新製品を提供開始した。

 IBM FastBackでは、ブロックと呼ばれる小さな単位によってディスクを区切り、差分だけを更新する。そのため、一般的なバックアップ方式に比べ、短時間でデータのバックアップが可能で、バックアップに必要なストレージ容量も約70%削減できるという。また、離れた場所にあるバックアップ対象サーバのデータを集約、統合管理することができる。障害などでアプリケーションが停止した場合は、稼動していたアプリケーションのデータを優先的に復元するIBM独自の技術により、数分で利用再開が可能になるとしている。

 今回の新製品では、新たに「データ重複削減機能」を標準機能として追加している。これは重複するデータをバックアップしない処理を行うことで、ストレージを効率的に利用できる機能。IBMの試算では、従来製品と比べて必要なストレージ容量を約40%削減できるという。

 バックアップ対象としては、従来のWindowsに加え、新たにLinuxにも対応した。そのほか、PCおよびワークステーションのデータ保護にも対応する新製品「IBM FastBack for Workstations V6.1」も新たに提供される。

 価格(いずれも税別)は、「IBM Tivoli Storage Manager FastBack V6.1」が8万6900円より。「IBM Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations V6.1」が15万3800円より。「IBM Tivoli Storage Manager FastBack for Bare Machine Recovery V6.1」が4万7400円より。「IBM Tivoli Storage Manager FastBack for Microsoft Exchange V6.1」が5万5300円より。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  2. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  3. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  4. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  5. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]