企業のIT部門は、IT投資の維持・削減を求められながらも、エンドユーザーの生産性向上に寄与しなければならない。特に若い社員は、日頃からウェブメールやソーシャルネットワークなどのクラウドサービスを活用しており、企業ITになじめず生産性が低下しがちだ。
ITにかかわる各種コストを削減しながら、クラウドと情報共有で生産性を向上できないものだろうか?リサーチ企業Forrester Researchの調査レポートに答えがありそうだ。
Forresterは、IBMのコラボレーション基盤「Lotus Notes/Domino」を、最新バージョンである8.5にアップグレードした場合の経済効果を調査している。既存顧客である7つの組織を面接で調査し、レポートとしてまとめているのだ。
調査結果によれば、アップグレードを推進する大きな動機として、Domino Attachment and Object Service(DAOS)機能の活用が挙がった。DAOS機能を活用すれば、ストレージのコストを削減可能だからだ。また、DAOS機能と以前のバージョンのLotus Dominoで利用可能な圧縮機能を組み合わせることで、ストレージコストをさらに削減できるとの分析も記されている。
複数の組織が注目したもう一つの効果が、サーバ統合によるコスト削減。アーカイブアプリケーションによって、既存のサーバハードウェアやソフトウェアのアップグレードを延期し、発生する可能性があるコストを回避できるという。また、Notes/Domino 8.5の実装では、システムのパフォーマンスを許容できるレベルで維持しながら、サーバ数を削減できたという。
これら金銭に直接関係のあるコストだけでなく、ヘルプデスクへの問い合わせなどの問題解決にかかわるコストも削減できた。Forresterが作成した顧客モデルでは、ITサポートのコストを30%削減、問い合わせ件数を20%削減できるという。
そのほかにも、エンドユーザーのセキュリティコストの削減、アプリケーション開発のコスト削減などを実現した顧客がいる。詳しくは日本IBMのホワイトペーパーを参照してほしい。
詳しい内容はホワイトペーパーで!
【調査資料】IBM Lotus Notes/Domino 8.5 アップグレードによる企業内コストの削減効果
2009年6月、IBMは既存のLotus Notes/Domino クライアントおよびサーバー・プラットフォームを、Lotus Notes/Domino 8.5 にアップグレードすることによる、経済効果と投資収益率(ROI)の調査を……