NRIとサイボウズ総研、「サイボウズガルーン 2」と「OpenStandia/Portal」を連携したEIPソリューション

富永恭子(ロビンソン)

2010-06-24 17:48

 野村総合研究所(NRI)とサイボウズ総合研究所(サイボウズ総研)は6月24日、企業情報ポータルを実現するソリューション「OpenStandiaソリューション/サイボウズ ガルーン エクステンション」の提供を同日から開始すると発表した。同ソリューションは、オープンソースを活用したNRIのサポートサービス「OpenStandia/Portal」と情報共有のためのグループウェア製品「サイボウズ ガルーン 2」 を連携させることで、ガルーン 2で稼動している既存のシステムを活かしたまま、企業情報ポータルを実現するソリューションという。

 両社によれば、ガルーン 2は現在2000社を超える企業で利用されているが、業務システムのデータ分析結果をグラフで表示するビジネスインテリジェンス(BI)機能や、個人が参照したい情報を整理して表示する「パーソナライズ機能」などが提供されておらず、そうしたものを求めるニーズがあったという。また、ガルーン 2を利用していないグループ企業を含めて、グループ全体で使える統合ポータルを構築したいという要望もあったとする。

 今回、NRIとサイボウズ総研の協業によって提供される同ソリューションを利用することで、ユーザーはガルーン 2が得意とするスケジュールや施設の予約、掲示板などのグループウェア機能に加えて、コンテンツマネジメントシステム(CMS)、シングルサインオン(SSO)、ビジネスインテリジェンス(BI)、パーソナライズなどの機能が利用可能となる。また、企業は企業全体の情報流通を適切に管理、運用することができ、業務プロセスや情報共有のスピードを向上させることにより、生産性の向上が可能になるとしている。

 同ソリューションを提供するにあたり、NRIでは導入に向けたコンサルティングおよび構築サービス、保守サービスを提供する。導入費用は400万円(税別)から、年間保守費は171万1000円(税別)からとなる。NRIは、今後3年間で同ソリューションの50社への導入を目指す。NRIとサイボウズ総研は今後、クラウド、SaaS環境での提供においても、協力を行う予定という。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  4. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  5. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]