IPA、「情報セキュリティ対策ベンチマーク」をアップデート

吉澤亨史

2010-07-01 12:26

 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は6月29日、2005年8月からIPAのウェブサイトで公開している「情報セキュリティ対策ベンチマーク」の診断の基礎データを最新のデータに入れ替え、バージョン3.3として新たにサービスを開始したと発表した。

 情報セキュリティ対策ベンチマークは、組織の情報セキュリティ対策の取組状況と企業プロフィールを回答することで、セキュリティ対策の取組状況がどのレベルに位置しているかを他社と比較して確認できる自己診断システム。ISMS(情報セキュリティ管理システム)認証基準の附属書A、管理策をベースに作成しており、ISMS適合性評価制度を用いるよりも簡便に自己評価が行える。

 またIPAでは、蓄積されたデータから統計情報を作成、公開している。これによると、大企業と中小企業ではトータルスコア平均に約8点の差が、各評価項目スコア平均に0.32点の開きがあり、大企業の方が中小企業より対策が進んでいるという。

 中小企業の情報セキュリティ対策状況の4年間の経年比較では、「従業者との契約」「第三者アクセス」「建物等のセキュリティ」といった項目で向上の度合いが大きかった。一方、「不正プログラム対策」「脆弱性対策」は差がなかったが、これは情報セキュリティ対策として取り組みがすでに進んでいるためだとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  3. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  4. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  5. セキュリティ

    急増する工場システムへのサイバー攻撃、現場の課題を解消し実効性あるOTセキュリティを実現するには

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]