#3:盤石の仕上がり
筆者はこれまでFedoraのことを、遊びで使うディストリビューション、あるいはさまざまな変更を加え、試用してみた後は使わなくなるディストリビューションだと考えていた。というのも、うまく動作させようとした場合、かなりの手間がかかるためだ。しかしFedora 13では今のところ、インストールしただけの状態で、これまでのどのリリースよりも堅牢なものとなっている。事実、筆者の経験から言うと、Fedora 13はUbuntu 10.04よりも堅牢である。もしもFedoraがこのレベルを保ち続けるのであれば、「サンドボックス」ディストリビューションではなく、「プロダクション」ディストリビューションと呼んでもよくなるだろう。実際のところ、FedoraはRHELのサンドボックスディストリビューションという位置付けであるため、こういったことはまずないと分かっているものの、プロダクションディストリビューションであると見紛うほどの出来となっている。このことも、筆者にとっては驚きであった。Fedora 13はFedoraディストリビューションの信頼性と堅牢性を新たなレベルにまで引き上げたと言ってよいだろう。
#4:NetworkMangerの改良
ほとんどのユーザーは、このことをあまり高く評価しないかもしれないが、Fedora 13において初めてコマンドラインユーティリティとしても利用できるようになった!これはずっと前からそうなっていてしかるべきだった。また、モバイルネットワーキングを格段に容易にするアップデートも数多くリリースされている。
#5:先進性
Fedora 13には、KDE 4.4やGNOME 2.30、Firefox 3.6.3、OpenOffice.org 3.2、カーネル2.6.33をはじめとする数多くの最新ソフトウェアが搭載されている。先進性を望みながらも安定性を必要とするユーザーにとって、Fedora 13は最適なディストリビューションとなるだろう。Fedora 13をインストールするだけで、時代の先端を走っているシステムが手に入るのである。