日本ユニシス・サプライは7月20日、コクヨS&Tと協業し、請求書や発注書など企業が社内外に向けて発行する帳票類の配信サービスをSaaS形式で同日より提供すると発表した。
同サービスは、コクヨS&Tが提供する「@Tovas」を利用した帳票のPDF送信、FAX送信、およびWEB-EDIまで含めた帳票配信サービス。日本ユニシス・サプライの既存のプリントBPO(Business Process Outsourcing)サービスと組み合わせ、紙から電子帳票まで帳票配信のすべてをワンストップサービスとして提供するという。
同サービスを利用することで、郵送、FAX、データ送信という配信手段ごとにデータや業務を切り分けることなく企業における帳票配信を一元管理し、利用手続きの簡便化など、効率的な帳票配信が可能になるという。また、企業内での書類の受け渡し、取引先への書類郵送、FAX送信など紙を前提とした業務フローを包括して改革することができ、企業における帳票配信業務全体を最適化できるとしている。
ユーザーは、自社で行っていた帳票発送業務をアウトソーシングし、郵送からFAX送信、データ送信へと配信手段を切り替え、自社システムのデータを安全かつ効率的に高品質のインターネットFAXやデータファイルとして送ることができる。このため、企業間でのデータ受け渡しの手間、帳票配信にかかるコスト、セキュリティの課題を解決することができるという。
またSaaS形式で提供されるため、システムの導入期間やコストを抑えられることに加えて、月末や期末、繁忙期に処理が集中するという帳票類に特有の季節変動にも柔軟に対応できる。ピーク時のトランザクションに合わせて設計をする必要がなくなるクラウドのメリットを最大限に享受することが可能だとしている。
利用料金は初期費用400万円(税別)から、月額40万円(税別)から。日本ユニシス・サプライでは、今後3年間で50社への提供を見込んでいる。