日本IBMは7月28日、PBX(構内交換機)などの電話システムと連携し、固定電話、携帯電話、構内PHS、IP電話、ソフトフォンといった各種端末を効果的に活用できるソフトウェア「IBM Lotus Sametime Unified Telephony(Lotus SUT) 8」を発表した。7月30日より提供を開始する。
Lotus SUT 8は、インスタントメッセージング機能を提供するソフトウェア「IBM Lotus Sametime」と統合して使うことで、電話帳からコミュニケーションを取りたい相手のプレゼンス状況、所在地などを確認し、1クリックで電話をかけたり、電話会議を開始できる。また電話帳には、電話中かどうかの状況が表示されるため、無駄な発信を避けることができるという。
着信時に指定した端末で通話したり、不在の場合には状況に応じて適切な端末に通話を自動転送したりすることも可能。これにより、発信者は相手の場所や使用端末を意識することなく発信ができ、メール以外の手段でより確実に相手とコミュニケーションできるようになるという。
日本IBMでは同日、「IBM Lotus Sametime」の新製品「IBM Lotus Sametime Standard V8.5.1」も合わせて発表している。同製品は、ファイル送信を含むテキストチャットやウェブ会議など、リアルタイムのコミュニケーションを実現する製品。新製品では、対応するOSやモバイル機器を拡張しており、OSではWindows 7、Mac OS X 10.6、Linuxに、モバイル機器では、従来のWindows Mobile、Nokia、iPhoneに加え、BlackBerry Storm 2とBold 2に新たに対応する。また、ウェブ会議機能の映像品質と安定性が改善され、フルHDの画面解像度(1920×1080)での利用も可能となっている。
税別価格は、IBM Lotus SUT 8が1ユーザーあたり2万2170円。利用にあたっては、別途IBM Lotus Sametime Standardの導入が必要となる。IBM Lotus Sametime Standard V8.5.1は、1ユーザーあたり1万300円。