「危険」と判断されたウェブサイトの件数が急増--セキュアブレイン

吉澤亨史

2010-08-03 11:20

 セキュアブレインは7月30日、同社が運用する無料ウェブセキュリティサービス「gredでチェック」で収集した情報を基にしたセキュリティレポートの最新版「セキュアブレインgredセキュリティレポートVol.12【2010年6月分統計】」を発表した。

 本レポートは、同社が運用する無料のウェブセキュリティサービス「gredでチェック」で収集した情報を基に「セキュアブレイン先端技術研究所」で分析を行い、その結果をまとめたもの。分析によると、2010年6月に「危険」と判断されたウェブサイトの件数は5578件で、2009年5月の統計開始後の最高値を前月に続き更新した。

 また、「不正プログラム」の検知数が前月比371.3%、「ワンクリック不正請求」の検知数が前月比108.3%、「不正攻撃サイト」の検知数が前月比212.6%と、それぞれ増加傾向にある。特に「不正プログラム」と「不正攻撃サイト」の検知数は急増しており、注意が必要としている。

 「Drive by Downloadタイプの攻撃」によるウェブ改ざんの傾向については、あえて「難読化」されていないスクリプトが埋め込まれている事例が発見された。これは、多くのセキュリティ対策システムが「難読化されたスクリプト」に対応したことへの新たな攻撃手口であるとしており、通常の文面や固有名詞を使用することでセキュリティ対策システムのチェックを逃れ、また難読化しないことで管理者に気づかれないようにするという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. 開発

    「スピード感のある価値提供」と「高品質な製品」を両立させるテスト会社の使い方

  5. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]